■平山雅浩・自撰歌集『春宣りゆかむ』 平成十二年三月十七日 名残り雪の乱れ舞う春彼岸入りに寄せて詠み贈る 輩の御魂の光我照らす雪交ふ彼岸春宣りゆかむ ともがらのみたまのひかりわれてらすゆきかふひがんはるのりゆかむ 平成十二年三月二十三日 春彼岸明けに詠み贈る 假り初めの今をぞ生きる此のわたし棲まふは御名の源と知る かりそめのいまをぞいきるこのわたしすまふはみなのみなもととしる 平成十二年四月頃 友に詠み贈る 憧れと畏れを共に名付かしみ疾き月日今胸に安らふ あくがれとおそれをともになつかしみときつきひいまむねにやすらふ 平成十二年六月二十七日 友に詠み贈る 君がゐる喜びに我が胸震へ果てなく深き優しみ覚ゆ きみがゐるよろこびにわがむねふるへはてなくふかきやさしみおぼゆ 平成十二年七月初旬頃 友に詠み贈る 解き放て胸膨らませ感じをれ煌めく時を煌めく今を ときはなてむねふくらませかんじをれきらめくときをきらめくいまを 平成十二年七月七日 七夕の宵に詠み贈る 名付かしき天煌星に願はくは君健やかに優しく在れよ なつかしきあまきらぼしにねがはくはきみすこやかにやさしくあれよ 平成十二年七月十四日 天変地異(月蝕と海底火山の噴火)に啓示を受けて詠み贈る 天と地の間に在りて輩の息就く態を祝ふ人の子 てんとちのはざまにありてともがらのいきづくさまをいはふひとのこ 平成十二年七月三十一日 夏の夜の花火に寄せて詠み贈る 清かなる火花放ちて闇照らす束の間の夢瞳に映し さやかなるひばなはなちてやみてらすつかのまのゆめひとみにうつし 平成十二年八月下旬頃 友に詠み贈る 現し世に輝ける時放たむと勇みつ進む君ぞ美し うつしよにかがやけるときはなたむといさみつすすむきみぞうつくし 平成十二年八月二十八日 友に詠み贈る 誰ぞ知る君が熱き血滾らすを意気弾ませつ大地を駆けよ たれぞしるきみがあつきちたぎらすをいきはづませつだいちをかけよ 平成十二年九月三日 友に詠み贈る 瞳より放つ光よ幾多もの虹の彩り射抜き射抜かれ ひとみよりはなつひかりよいくたものにじのいろどりいぬきいぬかれ 平成十二年十月四日 友に詠み贈る 生身にて地に降り立てる惟神舞ひ踊るこそ眞雅意なれ いきみにてちにおりたてるかむながらまひおどるこそまことがいなれ 平成十三年一月一日 謹賀新世紀―元旦の宵に詠み贈る 明くる世に生ける夢見よ高らかに気指せよ証せ誉れなる君 あくるよにいけるゆめみよたからかにきざせよあかせほまれなるきみ 平成十三年五月十九日 友に詠み贈る 神が身に人満つる其は神人重人見重ねつ己れ鏡る かみがみにひとみつるそはかみひとへひとみかさねつおのれかがみる 平成十四年三月二十三日 春彼岸明けに詠み贈る 吾も知る瀬に胞の息就くを光の彼方未だ見ぬ君と われもしるせにはらからのいきづくをひかりのあなたまだみぬきみと 平成十五年四月十四日 友に詠み贈る 巌樹立つ櫻が枝に猶ほ固き蕾らも彌よ熟れゆくを識る いつきたつさくらがえだになほかたきつぼみらもやようれゆくをしる 平成十五年六月二十八日 友に詠み贈る 君が聲烈しくもいと濃やかに揺すれよ我を忘るる迄に きみがこゑはげしくもいとこまやかにゆすれよわれをわするるまでに ■著作権ならびに利用許諾 平山雅浩・自選歌集『春宣りゆかむ』 http://harunoriyukamu.at.infoseek.co.jp/ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにもとづく利用許諾 http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ プレーンテキスト版 Version 1.0, 2005年3月23日公開 This work is licensed under a Creative Commons License. Copyright (c) 2000-2003 平山雅浩; HIRAYAMA Masahiro, Some Rights Reserved.